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2008年08月の日誌

2008/08/18

 世界は進化してゐる。恋人と別れてみたりコーヒーが飲めるやうになつてみたりカードを使ふとマイルがたまるやうになつてみたり。イオンか。
 特に脈絡はないけど、しばらく日誌を書かない間に色々ありました。結婚したり会社が変はつたり子供が出来たり子供が生まれたり。
 すつかり長文の書き方を忘れてしまつたけど、ぼちぼち何とかしていきたい今日このごろ。

2008/08/19

 月日は百代の過客にして、行き交ふ人も又旅人なり。
 行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。澱みに浮かぶ泡沫は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
 といふ文は日本人にとつて当を得てゐると思ふし、けつこう好きな部類なんだけど、自分自身にとつては実はかなり動揺を誘ふ事件だといふことが分かつてきた。特に友人だと思つてゐた人が疎遠になつてくると、寂しいやうな居たたまれないやうな落ち着かない気分になつて非常に動揺する。といふことを自覚した。
 かつて過ごした濃密な日々は、今はもう帰つてこない。わたしにとつてはそのころが、所謂人生の夏休みみたいなものだつたのかもしれない。その頃から今まで、親しく変はらぬ交流を保つてゐる人は、片手に余るほどしかゐない。
 人間関係は変転するものとぞいふ。当時持たなかつた交流を、今は持つてゐる。しかしながら現在の交流は当時ほどは濃密ではない。現在の交流を、かくあるべしといひながら否定するつもりは毛頭ないが、一抹の寂しさがあるのも事実である。それはわたしが自由な身であつた学生ではなくなつたといふことにも繋がるのかもしれない。かつて持つてゐたモラトリアムな自由を懐かしむ気持ちがあるのは、おそらく確かだらう。
 だからといつて自分から連絡をこまめに取るやうな、所謂「筆まめ」な人格はできあがつてゐないから、結局は自分の所為とはいへるのだが。このサイトも長らく放置して、つひに誰も訪れない半廃墟と化してしまつた。為すべき事を為してゐない自分が情けない。
 孤独を愛する寂しがりや。そんなもの気取つても仕方がないのだけれど。
 いずれにせよ、人間関係で一つの黄金期を作ることが出来たのだ、といふのは自分の誇りに、そしてそれを壊す原因となつたわたしの言動を戒めとしなければならない。
 かつてわたしと楽しいひとときを過ごした、すべての人々に感謝しつつ。機会があつたらまた逢ひませう。

 ついでにいふならこの黄金期、能力はとにかくとして集中力も黄金期だつた気がする。今となつては一晩で「FQ大事典」の原型を作ることは出来ないだらう。当時はFQ知識の第一人者を自任してゐたけど、最近はその能力はすつかりさび付いてしまつたやうだ。おまけに大学院試験の成績も、多分人生で一番良い順位だつたらしい気がするし。
 それをカヴァーする新たな能力が身についてゐればいいのだけれど。
 忙しさを言ひ訳にするのは情けないですね。

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