(無題)(番外編)

〜番外編 1話〜

 その少女は少し変わっていた。容姿もさることながら、性格も。そんな彼女
に、人々はどんな視線を向けただろうか。好奇の視線? 軽蔑の視線? 人々
のいろいろな気持ちの中で、彼女は「人」として生きていた。

「悪魔だ悪魔。悪魔の子がいるぞーっ!」
口々にはやし立てる、子供達。その声に、少女は振り返った。
「なに? ぼくのこと、呼んだ?」
これだから張り合いがないのだ。彼等はそう思ったことだろう。
「別に悪魔のことなんて呼んでねえよっ」
子供達の中でも、とりわけ性格の悪い、カシユという名前の男の子が叫び返す。
「でも、さっきの、ぼくのことでしょ? じゃあ何か用事があるんじゃないの?」
微笑みながら訊く。実にソフトにやり返されて、男の子達はぐっとつまった。
そして、そこに、少女のまわりにいた女の子達がつけ込む。
「そうよねー、リシェルの言う通りだわ!」
「ほら、何の用事なの? 言ってみなさいよ」
さすがに女の子達の総攻撃には耐えられなかったのか、情報通のティリオが口
を開いた。別にそんなことを教えようと思っていた訳ではなかったのだが……。
「今度、ガイナの町からどこぞの家族が遊びに来るんだってさ。子供連れで。
確か、その子供の名前が……パステル・G・キング」

〜番外編 2話〜

 少女があんな呼ばれ方をされても平気だったのは、別に、鈍感だからとかそ
ういうわけじゃなかった。慣れてしまったわけでもなかった。
 少女は父親が大好きだった。人の血と、悪魔の血の両方を持った、父親が。
優しくて、強くて、でも少しどんくさくて不器用な父が。だから、悪魔は悪い
奴だなんて考えは、これっぽっちも持ってなかった。そんな彼女が、悪魔と呼
ばれて、何を嫌がるだろう? 少女はむしろ、誇らしい気持ちだった。

 カラ一一……ン
 妙に間延びした、鐘の音がする。誰か来たのだ。
「誰……あ、エイオス」
「よぉ。遊びに来たぜ」
入ってきた金髪の少年が、片手を上げてあいさつをする。その時、2階から、
スリッパの音が階段を下りてきた。
「あらぁ、エイオス君。どうぞゆっくり遊んでいってね〜。リシェルもどうせ
暇でしょうからぁ」
鐘の音に似たのか、それとも鐘の音が似たのか、間延びした声が降ってくる。
少女の母親だった。
「暇ってねぇ……まぁ、暇だけど」
少し頬を膨らませるが、事実なのは仕方がなかった。
「あっはっは……それじゃ、遠慮無く上がらせてもらいますよ、アミアさん」
アミアさん、などという呼び方をしているのには、わけがあった。といっても、
たいしたことじゃないのだが。ようするに、「おばさん」と呼ぶと怒られるの
である。
「ところでさ、リシェル。あの、パステルとかいう子が来るの、明日だろ?」
アミアが再び2階に上がったのを見届けると、エイオスは少女に話を振った。
「うん、そうだよ。どんな子だろうね?」
「さぁな。どうせここに泊まるんだろ」
少女の家は、村でたった1つの宿屋だった。とはいえど、旅の人などめったに
来ない所だ。生活費は副業で補っていた。
「そういえば、今度のやつらは8日ぐらい滞在していくんだろ? 大もうけ
じゃん」
大もうけ、といっても、1泊の料金の安さから考えると、それほどの額にはな
らないはずなのだが。
「ん一一そうだね。でも、お金なんか関係ないよ。ぼくはその子と友達になれ
るっていうコトの方がうれしい」
そう言って微笑む。それを見たエイオスが、思わず顔を赤くして、視線をそら
したのも気付かずに。
「あ、あのなぁリシェル。ふつうこの年になってそういうセリフが臆面もなく
出てくるか? 子供じゃあるまいし……いや、充分子供だけど」
視線はそらしたままで、抗議一一じゃなかった、照れ隠しをする。
「ええっ、なんで!? そーいうのって、変かなあ?」
「いや、別に一一ま、まぁ、変わってはいるけど。……リシェルらしくていい
んじゃねえの?」

〜番外編 3話〜

 楽しみだったからだろうか。それとも不安だったからだろうか。少女はその晩、
なかなか寝付けなかった。

「あ、来たよぉーっ!」
誰かが遠くに馬車の姿をみとめて叫んだ。その声にみんな目をこらす。
 キング一家はキリシムに来たとたんに大変な歓迎をうけた。

「あぁあーっ、大変だった」
村の子供達に囲まれて、一息つく暇もなかったパステルは、やっと今、少女の家
一一つまり宿屋で休んでいた。ちなみに、両親は別の部屋にいる。部屋が空いてい
るからと言って1人1部屋貸してくれたのだ。
   コンコンッ
 ふと、ノックの音がした。
「パステル、入ってもいい?」
少女の一一リシェルの声。紫色の髪にワインレッドの瞳の、すごく綺麗な子だった
ので、パステルは真っ先に覚えた。後から宿屋の子供だと知った時はものすごくう
れしかったっけ、と今さっきの事なのに、昔の事のように思い出す。
「うん、どーぞ!」
元気な返事に答えるようにドアが開き、リシェルが顔をのぞかせた。
「ごめんね、休んでるところに」
「そんな、別にいいよぉ! ところで、何の用で?」
「特に何ってわけでもないんだけどね」
ここ、いい? とききながら手近な椅子に座り、無邪気に笑う。
「お友達になりたくって」
もちろんパステルが2つ返事でOKしたのは言うまでもない。

「でもリシェルってお友達たくさんいたじゃない?」
「うん、まぁね……でも、ぼくのことを対等に思ってくれる友達っていないから」
リシェルの声が、微かに寂しげになる。誰もが普通には見てくれない。どこかで、
自分に混ざった血のことを考えながら接してくる。天使の血も悪魔の血も確かに好
きではあったが、遊ぶときくらいは対等に扱ってほしかった。
「あ、そか、リシェルってすんごいキレーだもんね。みんな敬遠しちゃうよね」
「え〜っと……」
一瞬、両親の血の事を言おうか迷う。言ったらまた、普通には見てくれないかもし
れない。どうせたった8日間しか一緒にいられないのだから一一。
「でもこれでガイナで思いっきり自慢できるーっ!」
「そんな、自慢するほどのもんでもないでしょ」
「まさか。だってわたし、リシェルみたいにキレーな人、初めて見たもん!」
 結局。
 リシェルは言い出すタイミングをしっかり逃してしまったのだった。

〜番外編 4話〜

「あそこの角を右に曲がった所が学校だよ」
リシェルはパステルに、キリシムの村中を案内していた。村中と言っても、何しろ
小さな所だから、2、3時間もあれば充分、案内ぐらいできる。学校だってリシェ
ルが行っている所だけしかない。そこには、小さい子供から、ほとんど大人のよう
な人まで、一緒に放り込まれていた。そのくせ教師は10人ちょっとしかいないの
だが……。きっと人材不足なのだろう。ただでさえ住人が少ない村。その中で教師
になろうと思う人なんて、たかが知れている。
「あ、あの花壇、きれい! 何ていう花なの?」
ちょうど学校の前に差し掛かったとき、左側にあった家の花壇を指差して、パステ
ルが叫んだ。赤い煉瓦の中に、紫の花と白の花が一緒に植えてあって、その家の玄
関を彩っている。
「ああ、あれ? ライラックって花だよ。あの家の人、ルバーさんって言うんだけ
ど、すごく花が好きな人で。裏庭の方にはもっとたくさんの花が植えてあるんだ。
今度、1回見せてもらうといいよ」
「うん、そうするわ」
2人が立ち止まってそんなやりとりをしていると、当の『ルバーさん』の家から、
茶色の髪の男の子が出てきた。
「あ、カシユ」
「げっ!? なんで悪魔がこんなとこにいるんだよっ」
リシェルの姿をみとめたカシユが、心底嫌そうな声を出す。それを聞いて、リシェ
ルは少し頬を膨らました。
「ぼくがここにいてたら、何か悪いことでもあるの?」
「あるっ、ありまくるっ! まず第一に、うちの家に不幸が降ってくる」
「どんな不幸だよ」
「うちの菓子と茶が減るんだっ!」
ルバーさん一一つまり、カシユの父親と、ミグさんというカシユの母親は、ものす
ごくリシェルの事が気に入っていた。だから……
「あらまぁ、リシェルちゃんじゃないの! あがっていらっしゃいよ、お菓子とお
茶をごちそうするわ!」
家の2階の窓からとんできた声に、カシユはため息とともにつぶやく。
「ほらな……」
「あはは、それってぼくのせいになるの? ほら、パステルも一緒におじゃまさせ
てもらおうよ」
「あ、うん」
もう1度ため息をついた後、カシユは渋々ドアに鍵を差し込んだ。

〜番外編 5話〜

「あ、あなたがパステルちゃんね? あの、ガイナから来たっていう。どうぞお上
がりなさいな!」
リシェル達が中へ入れてもらうと、すぐに2階からミグさんが降りてきて、パステ
ルに話しかけた。
「リシェルちゃん、ちょうどよかったわ。今ね、エイオス君がちょうど遊びにきて
るのよ」
「あ、そうなんですか?」
と、噂をすれば影というか、エイオスが階段を降りてくる。
「よ、リシェル」
階段を降りきったところで、エイオスは片手を上げてあいさつをした。それにリシェ
ルは微笑み返す。
「?」
「あ、パステル、紹介するね。こいつはエイオスっていって、僕の幼馴染みだよ。
ま、ここの村の人はみんな幼馴染みみたいなもんだけど」
ひとりわけのわからない顔をしているパステルに、簡単に紹介をする。そして、エ
イオスの方へ向き直ろうとした時に、カシユがぼそっとつぶやいた。
「俺はおまえの幼馴染みになんかなった覚えはないぞ」
「はいはい。じゃ、カシユだけ別ね」
「おまえなぁっ」
なんだかんだ言っても仲はいいのだ。悪魔悪魔と言ってるのも、本心からではなく、
ほとんど愛称のようなものなのだろう。……カシユ本人は絶対に認めないだろうけ
れど。
「あ、ねえねえ。今お花見せてもらったっていいかな?」
すると唐突に、思い出したようにパステルが口を開いた。
「ん、いいんじゃないかな? ねぇミグさん、いいですよね? 裏庭の花壇、見せ
てもらっても」
「ええそりゃあもちろん。でも、折ったりはしないでね。主人が帰ってきたら怒る
から」
そう言いながら、ミグさんは裏庭にパステルを案内した。
「うわぁぁ!」
裏庭につづくガラス戸の前まで来たとき、思わずパステルが感嘆の声を漏らした。
その裏庭は、そんなに大きくない。10m四方くらいの所だった。けれど、その狭
めの裏庭に、所狭しといろんな花が並べてあるのだ。と、言っても雑然とあるわけ
じゃない。きちんと種類ごとに分けて、花の育ちやすいようにある程度の間隔が開
けてある。だからこそ、全体が整って見えて、美しいのだった。
「あ、裏庭に出るのなら、そこのサンダル履いてね」
ミグさんの声が飛ぶが、パステルにはあまり聞こえてそうにない。ふらふらっと前
に進み……。
   ゴンッ
「いっったぁーい!」
「…………」
「…………」
「…………」
見事に頭をガラス戸にぶつけたのだった。

〜番外編 6話〜

「はい、これで大丈夫、っと」
「すみません〜」
おでこに大きなたんこぶを作ってしまったパステル、ひとまず花壇をみるのはおあ
ずけになってしまった。そして、今、ミグさんにちょっとした治療をしてもらって
いる。いや、してもらっていた。パステルのおでこには、バツの字にバンソーコー
がはってある。
「じゃ、今度こそ見させてもらいまぁす」
「どうぞどうぞ。今度はちゃんと扉を開けてね」
「は、はぁーい……」
あははっとごまかし笑い。サンダルを出して、ガラス戸を開けて……
「あ、パステルちゃん、雨戸もあるから気をつけてね」
パステルが雨戸にぶつかる直前に、ミグさんが気付いて声をかけた。あと1cm――
いや、前髪はもうすでに当たっていたか。
「ガラス戸はまだしも、雨戸はみえるだろ、普通は……」
「うっ」
遠慮容赦の無いカシユの言葉に、パステルがうめき声をもらす。でも、それを言う
なら、さっきから雨戸はあったのだから、最初にぶつかったときだって見えていた
はずなんだが。
 とにかく、パステルはその裏庭に入った。たった1つの裏庭に入るのになぜそん
なに時間がかかるのかはわからないが、とりあえず入った。
「きゃぁーー、きっれーっ!!」
入ってみて、改めて感動する。植物園とかの「綺麗」という感じではなく、家庭の
暖かさがこもった、「綺麗」だ。壁にあるものは大きな葉をつけて、つるのような
茎がそこから下へと降りている。また、奥にある椅子の上にのせてある、丸い花壇
のものは、小さな花をたくさん咲かせていて、可愛い。そして何よりも、下にある
花壇。大きく鮮やかな赤の花が我が物顔で居座っている横には、それを際立たせる
ように、その花より少し小さい、真っ白の花が控えている。また、ある一方では、
青い小さな花が素朴に咲いていて、その周りにはまるでその青い花を崇めているか
のように、同種類の黄色の花が咲いている。
「ルバーさんてつくづく、花好きだよなぁ」
「あれ、エイオス、まだいたんだ?」
パステルが花々をうっとりと眺めている間に、リシェル達はなんとも冷たい会話を
展開していた。
「まだいたんだって、おまえなぁ……」
「だって、全然何もしゃべらないから、すっかり忘れてたんだよな」
ちなみに、きっと読んでいる方々も忘れていると思う。考えてみると、不幸な奴。
「忘れてたって……やめた。リシェル相手に怒り出したって、うまいことかわされ
るのがオチだ」
「そうゆうこと」
そうリシェルが笑顔で答えた頃、パステルはまだ、花々に見とれていた。

〜番外編 7話〜

 西の空が赤く染まり、そろそろ日が落ちようとする頃。リシェルとパステルは、
ようやく宿……というか、リシェルの家に帰ってきていた。
「リシェル、今日1日案内ありがとう!」
パステルが自分の部屋のベッドに腰掛けると、満面の笑顔を浮かべる。どうやら、
あの花壇が見れたのがよほど嬉しかったようだ。
 リシェルは、どういたしまして、と言いながら勝手にそこらに置いてあったいす
を引っぱり出してきて座った。小さな村とはいえ、村中を歩き回ったのだから、さ
すがに少し疲れている。
「うわぁ、ここって、夕陽がすごくきれいに見えるのね!」
ふと窓に視線を向けたパステルが、いきなり立ち上がって窓際にかけよった。その
素早さに一瞬リシェルは驚いたけれど、すぐに微笑みながら応えた。
「ああ、そうでしょ? この部屋、一番夕陽がきれいに見える部屋なんだ。特にこ
の時期はきれいだよ。ほら、森と山のちょうど間くらいに落ちるから」
パステルの部屋からは、夕陽を遮るものは何1つなかった。森と、山と、そして雲
以外には。その自然がすべて調和されて、この日は特別に素晴しい夕陽が顔をのぞ
かせている。
 パステルは、しばらく声もなくその光景に見とれていた。ガイナでは決して見ら
れなかったもの。夕陽は、まるで自分自身を自慢でもするかのように、神々しく輝
き続けている。
「ほんとにこの世界にこんなきれいなものがあるなんて、信じられない……。絶対
に、手を触れられない。触れたいのに、どれだけ手を延ばしてもとどかない。そん
な感じがする……」
やっとのことで、パステルが言葉を紡ぎ出した。まだ、視線は夕陽に釘付けだった
が。そのパステルの言葉に、リシェルはふと目を閉じる。
(ぼくも、あの夕陽と同じように見られているのだろうか? 自分達とは違う存在
だと、自分達の仲間ではないんだと……。同じ、人間の血も、ぼくには半分流れて
いるのに。何も、特別な存在ではないつもりなのに……)
 やがて日は沈み、闇が部屋の中まで侵入してきてもまだ、2人はそこから動かな
かった。

〜番外編 8話〜

「やっほー、リシェル、パステル!」
ノックとほぼ同時にバタンっと扉が開かれた。そこからエイオスが顔を覗かせる。
 あれから数日。
 パステルは、すっかりリシェルやエイオスと仲良くなった。しかしそんな中、パ
ステルが帰る日は2日後にせまっていた。
「あ、エイオス! おはよう!」
寝室のある、2階から降りてきたパステルが、にこっと笑って言った。その後ろか
らリシェルがゆっくりと階段を降りてくる。パステルはもう着替えているのに対し、
リシェルはどう見ても起きたところだ。髪はあまりはねてはいないが、目は半分閉
じているし、何よりも、寝間着のままだった。そして特大のあくびをして、
「ふわ〜ぁ……エイオス、なんでこんな早く起きてるんだよぉ」
と文句を言う。文句というよりは疑問に近かったが。
 ここで誤解をしないように言っておくと、リシェルの寝起きはいい方である。反
対にエイオスの寝起きは死ぬほど悪い。実は昨日の晩、リシェルは母親に客室の掃
除をやらさせられていたのだ。それで寝たのはもう、午前1時くらいをまわってい
た。ちなみに今は、午前7時。
「いや、パステルには昨日のうちに言っといたんだけど。ほら、リシェルは手伝い
させられてただろ。だからそん時に言うのはわりぃかなーと思ったんだよ。そうそ
う、そんでさ、今日、村の裏の山行こうと思ってんだけど。どうだ?」
 近頃は、世間では魔物も増えてきた。そして当然、ここも例外ではない。暗くなっ
てくると危なくなる。だから、朝早く起きないと、あまり遊ぶこともできない。
「あぁ、そっか。まだパステル、あそこは行ったことなかったよね。じゃあちょっ
と待ってて。用意してくるから」
納得した、という顔で、リシェルが手を打つ。そして、降りてきたばかりの階段を
上って行った。

「うわぁ、すっごくいい天気!」
外に出て、パステルが、うーんと伸びをしながら言う。空は、「雲1つない青空」
というのがぴったりくる、そんな空だった。
「この頃は雨も降らないしね。ほんと、パステルが帰るまでずっとこの天気が続い
てくれればいいんだけど!」
言いながらリシェルも空を見上げる。まだお日様はかなり東のほうにあるけれど、
それがちょうどいい暖かさで、心地よくて、深呼吸をした。あと2日間。大人になっ
ても、お年寄りになっても、絶対に忘れないよう、目一杯楽しみたかった。
 一生、友達でいられるよう。

 1998年12月16日(水)21時03分13秒〜1999年5月08日(土)19時29分50秒投稿の、蒼零来夢さんの長編、番外編です。これにもシリーズ名はついていませんでした。これ以降は、ここでの掲載が初めてになる予定です。

「蒼零来夢作の小説の棚」に戻る

「冒険時代」に戻る

ホームに戻る