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8月皇帝

2003/08/01

 8月Augustはローマ皇帝アウグストゥス。ということで皇帝。来月からどうしよう。
 明日から研究所が休みなのでゆるい一日を過ごしてしまった。いかんなー。


2003/08/02

 帰省。今回は車でまっすぐに抜けることに。まずは静岡から山梨に出、国道358号線から園原……ではなく甲府盆地へ。中央道〜長野道で松本まで。松本から国道158号線で上高地まで。
 上高地から、去年通ることができなかった安房峠に挑戦する。かなり古びた細い道で、こんなところを大型トラックがたくさん通っていたのか、と思うとぞっとする。急斜面をえいえいえいえいと登り、頂上。安房峠。上は日差しが鋭いものの涼しい。竜胆が咲いている。小山のてっぺんに煙突があって、そこから白い煙が上がっている。訊いてみたら、安房峠トンネルから出る排ガスを出しているそうな。うーん、環境破壊?
 安房峠を下ると上宝村から飛騨にはいる。飛騨から富山へは国道41号線。途中で八尾の方に入りショートカット。国道359号線で金沢に向かう。途中でまた逸れて、大学のある方に向かう。山を越える。険道(!)としてかなり有名だったこの道も、だんだん整備が進んでいるようだ。二俣の集落の中は抜けなくても良くなっていた。しかし大学手前で通行止め。かなり大きく迂回させられてしまった。
 そして大学に行ってまずは研究室へ。でも土曜日だったのでほとんど誰も居ない。仕方なくお土産だけ置いていく。
 次にサークルの部室へ。この間買ったトランペットを吹きに。後輩にも相当暫く振りに逢う。まあ、いろいろあったけど。早速楽器を取り出す。吹いてみる。なかなか調子がいい……けどAより上が出しにくいのはなぜだろう(汗)。
 後輩たちはアンサンブル演奏会が近いそうで、その練習を見る。いろいろ文句を付けつつ、思うところを吹き込んでいく。少しでも参考になればという年嵩の人間の傲慢な押しつけ。
 帰りに最近寄ってなかったカレー屋に行く。相変わらずの濃ゆい味。


2003/08/03

 友達のピアニストが小矢部石動で小さなリサイタルをすると聞いていたので、夕方からそれを聴きに行く。
 会場に着いたらほとんど誰も居ない。なぜか成り行きで写真撮影係をすることに。
 彼は今年から来年にかけてもいろいろ引っ張りだこらしい。
 それにしても湿度が高い。除湿器がフル回転。
 そして演奏会。ベートーヴェンの「悲愴」ソナタ、モーツァルトのファゴットソナタ。休憩。ラヴェルの小品とかリストの作品とか。アンコールはイゾルデの愛の死。反則や。などなど。楽しいひとときだった。


2003/08/04

 割と天気が良かったので医王山に。湯涌から刀利村に抜ける道。なかなか趣のある道だった。一部砂利取りしているところだけはダート。その奥に小さな集落があったが、人は住んでいるのだろうか。こういうところに住む良さ、不便さは想像しにくい。大変そうだなあ、と思いつつ県境通過。刀利ダムはなかなかの大きさ。この下に3つの集落が沈んでいたとは知らなかった。
 険道ファンには有名な、なかなか通り抜けることができないルート。刀利ダムからブナオ峠経由で上平村への林道。この日も通過はできなかった。
 心残りだったので何となく国道304号線旧道、細尾峠越えを企む。城端町から国道を上り、五箇山トンネル手前の入口から旧道へ。以前は落石で通行できなかった。今回は落石があらかた片づけられていたが、所々に落石が残る。舗装されているものの細くて厳しい道。これが昔は城端町から平村に抜ける貴重な道だったのだから大変だ。
 峠の手前に廃墟が。どうやら昔は峠の茶店だったようで、駅亭とか書かれていたような。駅といっても列車が止まる方ではなく、馬を休ませ、あるいは乗り換える駅。といっても今は廃墟。いろいろ大きな家具が残っていたようだが、怖い目に遭いたくないので覗き込むだけ。廃墟マニアの人は興味を持つんでしょうけど。何とも自然な感じに壊れてました。あそこは雪が深いですし。
 程なくして細尾トンネル通過。平村側には平坦なところが多く、昔は田圃だったのかも。
 とにかく、風変わりドライブとしては楽しかった。


2003/08/05

 お休みを満喫。


2003/08/06

 実家の本家に行って墓参り。年末に亡くなった祖父の弟に当たる人の墓も建っていた。
 それから母方の祖父の墓にも参り、街に出てコミケカタログ購入(!)。それから大学に行って先生と会う。I先生はお忙しい様子。K先生としばらく話す。製薬系はどこも厳しい。
 研究室に行くたびに、なぜか研究室のMacをいじることになってしまう。助教授のU先生が居ない所為というのもあるのかもしれないけど。
 実家は建て替え準備中。自分の荷物をできるだけ整理しておく。何でこんなにゴミばかり溜め込んでいたんだろう(遠い目)。


2003/08/07

 静岡に帰る、前に昨日整理した荷物を搬出しておく。タイヤが古くなっていたので交換。地元ラジオ局が提携して作った「アーバンカレー」を試してみる。美味。金沢は平日昼(木曜日まで)に安心して聞けるラジオがあってありがたいです。静岡ではどうなのか知らないですが、あんなにフレンドリーなラジオってあまり無いんじゃないかと。
 帰りは国道359号線から国道41号線。富山市内で本屋を探すも、入りやすいところは見つからず。市内を外れて暫く行くと本屋発見。でも目的の本は見つからず。
 それにしても妙に疲れる。途中の道の駅「細入」で休憩、国道471号線で上宝へ。ここから今回は安房峠トンネルを通過することに。トンネル入口はとても涼しい。
 ところが、国道158号線で上高地を通過した辺りのトンネル区間からやたらと眠くなる。一瞬感覚が飛ぶ。わたしは死にたいのか。途中の道の駅「風穴」で休憩。死にそう。ここで少し回復。
 松本から長野道で山梨に向かう。途中でまたも眠くなる。仕方ないのでどこかのPA(名前忘れた)で仮眠。死にそう。
 中央道甲府南ICで下車。そこから山越え。この国道358号線精進湖線がやたらと疲れた。軽四には厳しい登り坂とカーヴの連続。もーへろへろ。
 家に帰り着いたらあっさり寝てしまいましたとさ。


2003/08/08

 台風接近中。昼間のNHKはこのニュースばかりやっていたような。
 そんな中、京極夏彦最新刊とイリヤなどを買いに外出。何となく雲行きが怪しい。
 最初に行った本屋で「陰摩羅鬼の瑕」入手。相変わらず辞書並みの厚さ。次に行った本屋で「ビートのディシプリン」2巻、「イリヤの空、UFOの夏」4巻、「キーリ」3巻入手。
 これでもう夏が終わったような気がする(笑)
 って、みどりんこと夏緑先生の新作があるからそこまでは夏なんですけどね(笑)


2003/08/09

 さて。京極夏彦である。
 妖怪シリーズ本編は、実に5年ぶりの短編である。長かった。実に長かった。
 新作予定のコオナアにはずっと出ていたのである。「陰摩羅鬼の瑕」と。一つとして素直に変換される漢字ではない。書き人泣かせである。
 更に云うなら。事件のあらましだけなら「百器徒然袋――雨」にも出ていたのである。第二話。
 然も。作者京極夏彦氏は可成り前に脱稿していた様なのである。
 にも係わらず何故に此処まで遅くなったのか。
 この五年間、コンピュウタを用いるデスクトップ=パブリッシングは急速な発展を遂げた。凡てをマッキントッシュで済ませられる様になった。この辺りに原因があるのではないだろうか。
 益して氏は病的、偏屈的と云われる程の凝り性である。
 ――凝り過ぎたのだろうか。
 さて。榎木津礼二郎である。中心人物である。探偵である。とんでも無い人物である。
 何と無く同じ匂いを感じる水前寺邦博より数十倍は上手である様な気がする。キャラクタを比べるものでは無いと思うが。然し共通点も多い。曰く、長身美形。曰く、万能。曰く、傍若無人。
 此だけ濃い人物。ファンが多いというのも頷ける。だから何と云う訳でも無いが。

 筆真似は疲れますねえ(笑)
 それはそうと、昨日の夜からずっと雨が激しく降っています。さすが台風接近中。地元を直撃したようですが、どうやら地元はさほど雨が降っているわけでもないようで。
 ――通り過ぎたら、また暑くなるんだろうなあ。

 そんなわけで今日は沼津までお出かけ。台風の吹き返しの風が強くて、車が揺さぶられる。
 市内に出ると、狩野川が大増水。河岸の低いところに建っている家が冠水している。ひええ。


2003/08/13

 ときどき思うのですが。
 なぜ徳間デュアル文庫は他の文庫本よりほんの少しだけ大きいのでしょうか。お陰で持ち歩きが不便です。何が不便って、市販のブックカバーに入らない。ブックカバーに入らないと会社に持っていきにくい。銀英伝くらいならまだいいのかもしれないですが「くますけ」を持っていく蛮勇はわたしにはありません(笑)
 理由を知りたい。なぜ敢えてほんの少しだけ大きいサイズにしたんでしょう。わたしにはさっぱり分かりません(苦笑)。


2003/08/14

 ――涙が、止まりません。
 貴様ら、鬼畜といわれても文句はいえんぞ。
 相手を、人間だと思ってなかっただろう。
 どちらかが、一方的に悪いなんて有り得ない。
 日本だけが、未だに悪者にされていることが納得できない。

 別に、戦争を美化するつもりはない。
 別に、特攻を美化するつもりはない。
 でも、人が人を想う気持ちは美しく、
 且つ、何時までも変わらないだろう。

 この世でもっとも醜いものは人間です。
 でも、この世でもっとも美しいものも――人間です。


2003/08/15〜17

 コミケでした。


2003/08/18

 久しぶりに会社。いや別に久しぶりというわけじゃないけど。
 湿り気が多いのはどうも嫌いです。体の中にカビが生えそう。
 ひたすらやる気がでない今日この頃。
 やるき〜、でろ〜〜〜。


2003/08/19

 意外とコミケで疲れていたのか、何となく体調が悪くて早めに帰って寝てました。
 仕事は相変わらずいまいちだし。
 そんな中何となく最近気になっていること。嫌われた?
 日誌で書いていることは割とパブリックだし、何と思われてもとりあえずはいいんだけど、メールはなあ。
 いらんことを書いたかなあと思えることいくつか。
 そして避けられてるかもしれない予感。それとなくそれとなく。
 愛されているとは全く期待してませんけどね(笑)


2003/08/20

 しかしまあ、なんですな。
 原理主義は麻薬みたいなものですね。
 冷静に考えればなんの利益も生み出さないと分かりそうなものなのに。
 しかしまあ、お米の国も下手くそなことをやってますな。
 何で、日本にやったみたいに出来ないの?
 ……やっぱり日本人は特製なのかな(爆)
 根っこを絶つことは出来ないのかな。売るやつがいるから買うやつがいるわけで。

 パレスチナ問題もお互いに頭が悪いというかなんというか。
 あまったピースを無理矢理詰め込んだからああいうことになるわけで。もうちょっと上手くすることは出来なかったんだろうか。
 オスマントルコの手法はとても参考になるのではないかと思う、NHKスペシャルを見て思った今日この頃。

 それにしても。欠陥OSめ!(爆)
 今回のウィルス。オン、オフを問わず、かなり詳しいと思われる人にも感染が見られたということで驚異的。
 Mac OS Xには自動アップデート機能がありますが、Winにはないのでしょうか?
 せめて自動アップデートをするようにすれば、改善プログラムの頒布もかなり容易になるのではないかと思うのですが。
 OSだけじゃなく、ウィルス対策ソフトにも導入されている機能、Winにも導入してもらえればいいと思うのですが。あるんだったらデフォルトで起動するようにしておくように。
 この辺不親切なのが、やっぱり欠陥OSだなあと。
 国家機関が使う大事な機械は、国産OS、TRONで動かすべきじゃないかと思う今日この頃。


2003/08/21

 覚え:ブレゼルマイヤーG2

 いろいろ怒られつつ(汗)オケのアシをお願いすることに。
 日程や曲目はそのうちトップあたりでお知らせしますが、沼津まで出てくる物好きって、どれくらいいらっしゃるんでしょうかね?


2003/08/22

 中途半端な天気もどうやら一段落したらしく、東静岡は急に暑さに襲われました。
 太平洋高気圧もようやく勢力を取り戻したらしく。今年の夏は残暑しかないらしい。
 そんな中しみじみと小説の登場人物を考える日々。固有名詞に科学者と音楽関係を持ってきたりして。
 どうしても決まらない部分が。追い追い決めていこうかな。


2003/08/23

 久しぶりに何もない休日だったので、洗濯と掃除を徹底的に。今日も晴れて暑い一日。
 でも湿気が多いので洗濯物はいまいち乾かず、結局室内でエアコンのドライを回して対応することに。
 ようやく京極夏彦最新刊「陰摩羅鬼の瑕」を読了。掛かりきりになれなかったし、コミケもあったし。コミケでもいまいちたくさん本が読めた訳じゃないしなあ。読了したのは「Yの悲劇」(読みかけだった)と「ひらいたトランプ」だけ。行き帰りでもっとたくさん読むつもりだったけど、寝てたし(爆)
 夜は定例会参加。


2003/08/24

 火星が6万年振りの大接近中だということは皆さんご存じのことと思いますが、わたしも小学校以来の天文ファン(あくまでファン)でありますからして、望遠鏡も双眼鏡も持ってないですが是非観たいと思っているところなのですが。
 ……東静岡が8月に入って夜晴れていたことはないような気がしています。
 だれだよ、午後になると雲を召喚しているやつは!
 最近黒い夜空を観ることが出来ません。夏は北陸の方がからりと晴れるのかなあ。
 昼間はとても暑く。早くから窓を開けておくことを諦めたり、県内で36度を記録したり。あの辺っていつも暑くなるんですね。大変だ。前橋とか甲府とかもそうだけど。

 部屋を少しだけ整理。マンガをいくつか段ボールに回したり、読んでない本をひとまず本棚に入れたり。
 少しだけ、ほんの少しだけ部屋が広くなったような気もするけど、これもどれだけ保つことやら。

 サーバの調子がいまいち。久しぶりだけど。やっぱりドメイン取って乗り換えようかな……(遠い目)。


2003/08/25

 ニュース10が終わったすぐあとに外を見てみると、雲の切れ間から火星が見える。
 素晴らしい明るさ。オレンジ色に光る火星がくっきりと見えます。
 それにしても、火星が近づくと戦争が起きるって本当?
 って、ずっと継続的に戦争が起きているのが悲しいところではあるのですが。
 デジカメで取ってみたのですが三脚がないので点に見えませんでした(遠い目)


2003/08/26

 2週間分買い込みをしてしまったような。買いすぎ?
 ところで。このサイトはこの日誌とリンクターミナル関係を除き、全面的に更新停止といたします。
 ご了承下さいませ。近日中にリニューアル予定。です。


2003/08/27

 明日は例のキチガイの判決があるらしい。このサイトではいわゆる放送禁止用語はわたし自身の判断によって使うものとします。
 死刑になりたい、とかいいつつ年端もない、抵抗も出来ない子供を襲う。
 こういうやつを死刑にしてはいけません。禁錮三百年とかにしてしまえばいい。自殺しないようにきちんと監視して。金がかかって仕方ないけど、あっさり死んでもらうわけにはいかんでしょう。
 死んでいった子供たちに申し訳ない。
 そういう法解釈は出来ないものなんでしょうかね。これだから前例主義の人文科学は(暴言)。

 そんなわけで今日は火星の極大日。東静岡は曇り。
 まあ、今日見られなくても外惑星、しばらくは近くにいるので明るく見えることでしょう。
 やっぱり双眼鏡が欲しい今日この頃。


2003/08/28

 いろいろとがっくりした一日。
 やっぱりあれが悪かったのかなあ。
 あんなこと言っちゃったからかなあ。
 それとも既にその積もりだったのかなあ。
 そんなつもりは全くなかったんだけどなあ。

 車のバッテリがピンチ。
 夜中に走っていたら、まずCDが止まる。計器灯が暗くなる。ヘッドライトも暗い。ワイパーの動きが遅い。
 明日ディーラに行かなきゃ。明日再び始動するかどうかが微妙なところだけど。今日は一度切ったエンジンが動かなくなりました(苦笑)


2003/08/29

 昨日の日誌はどうも微妙な表現で申し訳なく。誰かに対してとか、そういう深い意味は全くありませんので。
 日付が変わった頃に家に帰ってきたものだから、疲れて脳が溶けてたみたいです。
 ちなみに、オケの話です。マーラーやりたかったなあ。

 車のバッテリはバッテリじゃなく、発電機のベルトの消耗がそもそもの原因らしく。結局JAFを呼んで対応しました。
 こうなるんだったら、入会しておけば良かったJAF。2倍近く掛かっちゃったよう(涙)
 というわけで入会。車のハードに関するあらゆるトラブルに対応。うむ。
 でもうちの父は入会以来30年間お世話になったことがないそうな。ハードに関する知識の差かなあ。


2003/08/30

 何とか動いたエンジンを騙すようにして沼津にお出かけ。午前中は会社の用事。
 午後からオケの人たち+αで吹奏楽の練習会みたいなものがあって。
 あ、その前にエンジンのベルトをなおしてもらって。発電用のベルトと、エアコン用のベルトが老朽化していたので合わせて交換。いたた。
 車検が近いので、予約していたディーラさんに料金に色を付けてくれる(色を抜いてくれるといった方が正しいかも)用に提案してくれる、とのことで有り難い限り。
 というか、車検まであと10日。何とか保ってくれれば良かったんだけど、でも急に切れてエンジンを壊すようなことになるよりははるかにマシかな。
 で、午後はさっき書いた練習会。ちょっとだけ指揮者のまねごとをしてみたりとか。
 夜は例によって。


2003/08/31

 日付が変わった辺りで、3ヶ月前に漬けた梅酒を開けてみた。飲んでみた。
 まだ若かった。残念。
 せめて半年は漬けておかないと、まろやかにはならないのかなあ。
 掃除はせずに洗濯だけしてごろごろ。
 そんなこんなで夏らしくなかった8月は終わり。

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